2歳児相談で出会うこどもたち。

?超癒し系。
あまり表情を変えないし、一人遊びのほうがすきそうな彼女。
一緒に大きな積み木で遊び始めると、意外に乗ってくるw
それでも声は出さないし、動きはゆったりだし、やっぱり表情は変えないし。
高〜く積んで、それが壊れると、

へたりと座って

ふぅと一息

やわらかい笑顔でこちらを見て

“…コワレチャッタネェ”


か、かわええwwwww
2歳児に対して、こんな風になりたいと思ったの初めてだったわw



?泣き虫2歳児の5分間。
自分のペースは絶対に崩されたくない彼。
大人が言いなりになるように上手に泣く、甘える。
集団遊びなんていうルールのあるものは受け付けない。
身長体重だって、はかりたくないったらはかりたくない!!
思い通りにならないことが多すぎてそれはそれは大泣き。

母も「何でうちの子だけ…!?」「こんなに泣いているのもかわいそう」と涙、涙。。。
保健相談も嫌で、泣きながら一人でお部屋脱走。
私は母を迎えに行かせず、5分ほど様子見するよう設定。
姿は見えないけど、泣き声が聞こえる位置にいる彼。
5分経って様子を見に行くと、誰の胸も借りず、泣いているのを心配して誰かが置いていってくれたおもちゃなんて見向きもせず、ひたすら一人で泣いていた。

「お母さんは来ません。でも、○○君のこと待ってるよ。」
私の言葉、ちゃんと聞いている。

「…ママの所に行こうか」
と私が言った瞬間に、私に抱きついてきた。



きゅーん



2歳の彼にとっては、
あの5分はとても孤独で長かったんだろう。
その中で彼は、すごくすごく頑張った。
我慢した。

その後、「ママはあっち」と言わんばかりに母のいる方を指差し、
私と手をつないで戻った。
戻る最中も、
「がんばったね」
『ウンっ(涙と鼻でグズグズ)』

「先生とバイバイするまで、お部屋からでないよ」
『ウンっ(涙と鼻でグズグズ)』

「もう泣かない」
『ヴ、ウンっ(涙と鼻でグズグズ)』

なんてお話しながら。

その後、母の元でひとしきり泣いていたのでした。

とても甘えん坊で、泣き虫で、それでも我が強くて。
彼はとても不器用なんだろうなぁ。

今日のこと、とっても褒めてあげたいし
これからの育ちを応援したい、心に残る親子でした。



あんまりお仕事のことは書いてきませんでしたが
母子保健分野で、健診などを行う中で
こうやってさまざまな親子に接しています。

子供の育ち、親の育ち、家庭の育ち。
貴重な時間をともにさせてもらっていて、色々なことに気づかせてもらえる。
幸せな家庭、親子ばかりではなく、ダークな面や
あくまで「予防」「先回り」「予測」な分野ゆえに
また、人と人とのことゆえに、
うまくこちらの思いが伝わらなくてしんどいことはあります。

それでも、この仕事に就けてよかった、と思いながら続けられています。

幸せなことです。